説教も、励ましも、書きません。
鎖が見える少年と、しゃべる猫の12日間 / 全12話
人の体には、鎖が巻きついている。ふつうの人には、見えない。 鎖は、その人が信じている「間違った前提」でできている。
ある朝、高校一年の鹿野亮太は、鏡の中でそれを見てしまう。 そして、太った猫が三つのルールを教える。
【一】鎖は、本人にしか切れない。
【二】正論を言うと、鎖は太くなる。
【三】鎖は、その人の“本当の行動”と食い違ったときに、ヒビが入る。
つまり彼には、教えることができない。 できるのは、その人の“点数にならない行動”を見つけて、本人に見せることだけ。
この本には、教訓が書かれていません。 なぜなら、この物語の中では、正しいことを言うと、負けるからです。
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刊行の時期が決まりましたら、このページでお知らせします。
人の心に巻きついた“鎖”の話を書いています。
鎖は、その人が信じている「間違った前提」でできています。 〈頑張らないと、いてはいけない〉〈認められないと、価値がない〉。ふつうは、見えません。
わたしの物語には、教訓が出てきません。説教も、励ましも、「そのままでいい」も、書きません。 なぜなら、この物語の中では、正しいことを言うと、負けるからです。
できるのは、その人の“点数にならない行い”を、そっと見せることだけ。
疲れている人が、疲れたまま読めるように書いています。一日一話、十分。